津波から5ヶ月後の宮城県石巻市

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にボランティアに行ってきた。8/6(土) 石巻高校を避難所とする親御さんが買い出しに行っている間に子供達のベビーシッターをするというボランティア。ボランティア団体のえがおとどけさんと同行し、 同じく現地で活動するボランティア団体石巻こども避難所クラブの柴田さんにお世話になった。

感想をまとめると

「石巻市門脇町は津波から5ヶ月たっても爪痕がそのまま残ってる。日本で何が起きたのか、 一度でも自分の目でみないのは『もったいない』。戦争でもここまでの事にはならない。写真で見るのと実際に現地で見るのとは大違い。 本当に大違い。たぶんあと半年はあのままなので、お盆にでも見に行くべき。観光気分でも、野次馬根性でもいいから(少なくとも石巻市門脇町には今実質住民はいないので、野次馬根性に対して気分を害する人どころかそもそも人がいない)、現地を一度見ると、 何かしたくなると思う。」

実際こんな状態らしいので。

全国社会福祉協議会によると、 東北3県のボランティア参加者の延べ人数はおよそ59万5000(7月24日時点)。ただ、 阪神大震災で兵庫県が算出した発生4カ月時点でのボランティア参加者数に比べると半分程度だ。

「ニッポンの役に立ちたい」 もうひとつのトモダチ作戦  :日本経済新聞


あと、 現地で随時TwitterにPostしたり写真をアップした、その時のまとめ→Togetter - 「2011/08/06 えがおとどけ@石巻」

では、あらためて総括したいと思う。

 


 

行程概要

東京から深夜バスで仙台(5800円)
→仙台からレンタカーで石巻高校へ(えがおとどけさんの活動費から出していただいた)
→石巻高校の避難所でベビーシッター
→昼ご飯をいただく→門脇町(津波被害の最もひどい場所)を見学
→石巻高校避難所に戻りベビーシッター続き(ホントは戻る予定がなかったけど僕のみが子供達に指名されたので1人で戻る)
→1人で5,6人の小学生男子を相手に3時間耐久鬼ごっこ
→現地ボランティアの柴田さんのお話しを聞く
→仙台に戻る→夕食
→深夜バスで東京に戻る(5800円)

 


 

所感箇条書き(時系列気味)

  • 仙台駅周辺は震災の爪痕がぱっと見見えない。IMG_0850七夕祭りも行われていて、活気があった。IMG_0849 でも時々工事をしてる場所やアスファルトが割れてる場所がある。   
  • でも、石巻市で一番被害が酷かったと言われる門脇町周辺は「むしろ爪痕しか残っていなかった」 5ヶ月前に見た映像と何ら代わりがない。町が一つ無くなっていたし、無くなったままだった。 自分の住所と地続きの場所がこんなことになってる事を強く実感した。
  • 「自分の住所と地続きの場所がこんなことになってる」と感じた流れを時系列で書いていく。
  • 石巻市に入って石巻高校に向かう途中、だんだん普通の街並みが変化していく。
  • ガードレールがへしまがったりIMG_0858
  • 電柱が倒れてたりIMG_0861
  • なんか何もなかったりIMG_0863
  • 津波から五ヶ月後なのに路上に普通に船があったりIMG_0869
  • 船があったと騒いでも同乗者は「まだ序の口だよ」と平然としてたり
  • ボロボロの倉庫があったりIMG_0872
  •  傾いている家だらけだったりIMG_0880
  •  一階部分が壊滅してる家が乱立していたり(あまりに多すぎて撮りきれなかった)IMG_0894 
  • だんだん更地のほうが珍しくなくなってきてIMG_0895
  • といろいろ混乱するうちに石巻高校に着き、5-6人の小学生のベビーシッターをする、というようなボランティアを開始。 子供達は結構元気で、いままでの非日常感と、 子供の元気さという日常感がごっちゃになってさっきまで見てきた景色が夢のような気さえしてくる。
  • まあ子供達も口が悪い。開口一番「クソジジー!」とかいわれたり唾はきかけられたり。小学生男子ってのはしょーがないね。 自分の過去をみているようだ。
  • その後、一番被害がひどかった門脇町を見に行くことに。子供達からブーイング。「一人のこれ。西岡おまえのこれ」 と子供から指名を受ける。
  • 石巻高校は坂の高いところにあり、坂を下っていくと…IMG_0901
  • 何もありません。ちなみに同じ場所の震災前の写真をGoogleストリートビューから拝借します。2009年当時の写真。   test
  • 同じ場所とは思えないぐらい「見晴らしがいい」。震災当時より、瓦礫が撤去されて、より「何も無くなった」 ことがよく分かってしまう状態。
  • 門脇小学校。IMG_0917 津波の後、火事で焼かれたらしい。
  • 門脇小学校の震災前の写真。綺麗な小学校。school 右の「避難場所 」という表示が、今となっては怖い。 現地で案内してくれた柴田さんは最初ここに逃げ込んだとか。
  • その隣では墓地の墓石をボランティアの人たちが直してた。IMG_0918 たとえここに住めなくなったとしても、墓の下に居る人たちを動かすわけにはいかない。 だから墓参りはここに来ることになる。知人の話では、墓地の隣の寺も建て直しているらしい。
  • たぶん以前は立派だった家。IMG_0941
  • かつてはこんな感じだったらしい。右手前の建物は跡形もなくなっていた。home3  
  • 瓦礫の向こうに、山沿いの家だけがかろうじて踏みとどまっている。IMG_0931
  • これも、同じ場所からかつて見えた光景はhome2こうなる。この家は、現地で案内してくれた柴田さんがかつて住んでいた家。 今ではもうフローリングしか残っていなくて、建屋部分は文字通り跡形も残ってなかった。IMG_0938    
  • 柴田さんは、震災当日、文字通り死にものぐるいで逃げたとのこと。そのときの記事を一部引用。

地震が起きた時、オレは石巻文化センターっていう、うちから歩いて5分くらい のとこにいた。
そこで、七宝焼を作っていた。お絵描き教室で使うバッヂを作ってた。
その日は渡波(わたのは)教室がある日で、?四時から教室なので午前中から七宝焼を作っていて、
三時までやるつもりだった。

そんで二時五十分。地震。

すんごい揺れて。七宝焼で使ってた千度の炉が半分くらい落ちてきて、あやうく火事になるーって、
電源をぬかなきゃ、って思ってたら勝手にぬけて。色々なものが勝手に落ちてきた。

そんで外みたら、みるみる北上川がひいていく。
こりゃ「やべーやべー」って?姉ちゃんと「にげっぺにげっぺ」って言って、
とりあえず柴田家に集合。

母ちゃんが家にいて、まだうろうろしてんの。
姉ちゃんに母ちゃんを頼んで、門脇小まで歩いていってもらった。
うちは避難場所は門脇小学校って決めてたから。

オレは車にのって、地域のひとに注意してまわっていたんだ。
そしたら前から来た車がパッシングしてくれてね。その車のうしろから津波が押し寄せてんの。

その時は川の方に向かって、車を走らせていてさ。
すぐUターンして「にげろーっ」て叫びながら逃げてね。
門脇小学校に急いで避難した。後ろからはもう津波が来ていた。

後ろには車がまだいっぱいいて、門脇小の校庭にも避難していた車がいっぱいとまっていた。
校庭の方から津波がくるの。?オレはそのへんの人に「にげろっ」「にげろっ」て声かけながら、
今まで人生の中で一番早くダッシュしたよ。?水が来るというよりがれきと家が押し流されて来てた。

百台近くあった車ががれきと校舎にはさまれていく。
潰れた車からガソリンが漏れて火がついて爆発がいたるところで起こってた。
オレは学校のわきにある階段を走って登ってった。
校舎の一階から二階部分まで水が来たかな、水というか、がれきが。
学校の玄関は車とがれきでもう通れない。

命のつかいみち: 石巻こども避難所クラブ

  • 門脇町現地では手信号の人なんかが居て、工事用車両を誘導してた。たぶんここらへんにはまだ電気が来てない。 人がいないんだから当たり前か。多分夜は真っ暗だと思う。
  • 子供ベビーシッター続きをするため石巻高校に一人戻る。 このはしゃぎまわる子供らがあんな被害を受けたとは正直信じがたいと思った。なんでこいつらこんな笑ってられるのか。 まあ俺が鬼ごっこで追いかけ回してるからなのか。そうか。
  • というわけで気付けば3時間耐久鬼ごっこ。いや、他の遊びをしようとも提案したんだけど、みんな鬼ごっこが好きすぎる。 上は小学3年?下は幼稚園?かな。みんな走り回る。おかげでその後筋肉痛になったり。
  • 本気で追っかけると怖がられた末に泣かれるので手加減をしたり捕まえる直前の「タンマ!」を許容したりと。 途中からとにかく走り回っていたいんだなと言うことが分かってきて、ひたすら追いかける形を取りました。
  • 最終的にはなぜかモンスターハンターごっこになっていて、 ぼくはイビルジョーとしてよだれを吹き出しながら子供達をおっかけまわし、 最終的にやられて地面に倒れるところを迎えにきた同行者に見られてしまいました。
  • しかしあいつら、最終的に石つぶてとかしてくるからこわいわー男の子こわいわー。
  • 子供の一人が壊れてたDSの代わりの支給品が届いたと大はしゃぎしていた。 なので自分の持ってた中古ソフトをあげる約束などをした。
  • なんとかお盆にまた行きたい、と思うのだけれど、現地にはレンタカーがないとまともに動けず、 そして僕はペーパードライバー歴5年なので、どうしようか悩んでいます。金はあんまり惜しくないけど、命が惜しいなあ…。 運転が上手い同行者募集中。

大ざっぱですがそんな感じでした。また気付いたら追記していくかも。

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