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「日本IT業界」は比較的泥ではない事を統計的に検証

(追記 2008/7/17 21:15)

今回取り上げた3つの統計の信憑性の薄さについて、二つのサイトからご指摘をいただきました。ありがとうございます。

調査会社出身の私が、WEB上の数字について一言★ - Out of Order.

このソースで統計を語るのは…[文系大学的IT系の悲哀]

具体的には、統計の裏にいる顧客にIT業界があるものは信憑性が悪くなるということと、データにそこまで有意差を感じない、他、いくつか、ということでした。

統計の扱いがあまりに下手で、申し訳ありませんでした。タイトルも良くなかったですね。というかIT業界の現状を正確に出した統計はいったいどこにあるんでしょうか。これからも探します。

このエントリで一番伝えたかったのは「学生が過剰に怯えるから(てか昔僕が怯えてたから)、IT業界最悪的な事を、他の業界も知らずに無根拠に言わないで欲しい」ってことだったんです。

IT業界における心の問題については、また別エントリーで。


(追記2 2008/7/18 12:30)

elasticaさんより厚生労働省:平成18年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況 という統計の情報をいただきました!感謝です。これならば少し信憑性の高い産業別賃金体系は判るはず。で、とりあえず若手といわれる25-39歳の賃金平均をグラフ化してみました。

これを見ると、やはりIT業界の問題は賃金問題、というよりかは労働時間の長さや、テクノストレスの問題なのではないか、と考えられますね。

あと、これだけは納得いかないのでコメント。

yuki_neko_nyan ?統計で現場がわかった気がするわけですね。脳が沸いてるんですね

なぜ納得いかないか。

まず、これは「現場」を理解するためのエントリでないことが一つ。もう一つは、yukiさんの「現場」はわかりませんが、僕の「現場」もyukiさんはわかりませんし、ましてや他業種の「現場」もわからないはず、ということです。

yukiさんが見えている「現場」が全ての「現場」であるかのような物言いは、傲慢ではないでしょうか。僕はTokyo-Emacs#1に参加し、yukiさんのプレゼンの判りやすさ、Emacsの見事な使いこなしを見て、尊敬の念を抱いているだけに、そのコメントは残念に感じています。

僕の「現場」を語るなら、僕は組込系のSEなのですが、実際今の仕事は好きです。開発が小規模なので、要件定義/設計/実装/テストに全て携われるのも大きい。そりゃアセンブラやバイナリの海にうんざりすることもありますし、古くさいテストシステムを使うときは嫌になります。でも、C#のテストライブラリが構築されたり、僕自身もC#でツール作ったり、WikiやBTSを導入し効率化したり、いろいろやっていますよ。給料もそこまで悪い訳でなく、休日出勤も忙しいときにやるぐらいです。こういう「IT業界」もあります。

以下、本文です。


先日このブログでもレポートを書いた「IT業界は本当に泥のように働かされるのか」カンファレンス略して「泥カン」 なのですが、どうもネット上での言論が妙な流れに行きつつあるので、さすがに言及するべきと判断し、 エントリを書きます。そんなことないだろ!という炎上も覚悟で。

この記事は、出来るだけ多くの人に見てもらいたいし、たくさんの意見が欲しいので、はてなブックマーク登録アイコンを設置します。


僕が問題視している妙な流れ

妙な方向、というのは具体的には、以下の通り。

  1. @ITで泥カンイベントレポートがアップされ、 そのブックマークコメントでは 「なんでパネリストに下請けがもっと入っていないんだ」「はいはい、東大の皆様方とエリートパネリストの方々は確かに泥には漬かりませんよ」 的な意見が散見される。
  2. 泥カンに参加した東大生のhayamizさんがブログで「個人的には、 下請けで3Kだなんだいわれるような状況で働いているプログラムの方々(階層)を意図的にスルーしているような印象を受けました。」 などと発言し、Twitterでも 「みなさんの行けるような会社なら泥のように働かなくてもよいです」という暗黙の前提があるという点で、非常に気持ち悪い集まり」 などと発言し、注目を集める。
  3. またそれを見たひがやすをさんが 「エリートなら泥のようにはたらかくていいから問題なし」みたいな結論の会だとすると超残念。」などと発言。

その流れの何が問題か

以下の通り。

  1. 日本のIT業界は日本の他の他業種に比べ、賃金など労働条件面では恵まれており、 それなのに「自分たちは泥に塗れている」 というラウドスピーカーが多い事
  2. その意見を見た学生が真に受けて 「日本IT業界は本当にひどいところだ!」と認識し、 比較的余裕のある時間を元に新たなラウドスピーカーとなって「日本IT業界はひどいところだし、 それをもっと直視すべき」などとイメージベースで言い出している。
  3. その流れをみた@ITが、 おそらくアクセス数稼ぎのために「日本IT業界は本当にひどいところだ!」という記事をアップし、 はてブユーザの大半を占めるであろう学生がはてブなどを通じ 「ああやっぱりね」というイメージを持ち、結果業界が人材確保に苦しむ事になり、 結果として日本IT業界が本当にひどいことになりそう。

日本IT業界を統計的に日本の他業種と比較

で、このエントリの命綱である「日本IT業界は日本の他の他業種に比べ、賃金など労働条件面では恵まれている」 について説明します。 そのために3つの統計記事を紹介します。まずは1つ目。

というわけで、今回は職種間の年収比較である。 データとしてTech総研が行った、約2万人のビジネスパーソンへのアンケート調査結果を使用する。技術系だけでなく、販売・サービス、 営業などの文系職種も含んだデータだ。

IT系は本当に給料が安い? 2万人の年収比較! ? @IT自分戦略研究所

ここの「図1 営業・販売と比較! 30代前半の年収帯」 を見ていただくと分かるように、 ソフトウェア系・ハードウェア系は、他のクリエイティブ系、サービス・販売系、営業・事務・ 企画系を大きく収入面で引き離しています。

でも、一つの統計だけでは、確かに信憑性がおぼつかない。だから、 もうひとつ。

民間企業に勤めるビジネスパーソン1000人の時給・年収・ 仕事内容の満足度をアンケートで大調査。「高年収=満足度大」の方程式は成立するのだろうか?お金を軸に業界・役職・ 会社規模など5つの角度から分析した。

"時給・年収・満足度ランキング2007:業種別/リクナビNEXT[転職サイト]"

ここから読み取れるのは

  • 業種別ランキングを見ると、IT・通信が9業種のなかで時給・年収共にトップです。
  • 職種別ランキングを見ると、ソフト系技術者は8業種の中でも時給・年収共に上から3位です。

さて、さらに最後の統計。だめ押しなんですが。

 情報処理推進機構(IPA)は5月22日、 エンタープライズ系ソフトウェア技術者個人の実態調査の結果を発表した。(中略) IPA ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC) のダイレクトメール送信先と、Web調査会社の一般モニターを対象とした。有効回答数は2168。

IT技術者の4割は月200時間以上労働― ―IPAが調査 ? @IT

もうタイトルの時点で、「えっ4割しか月勤務200時間超えてないの」という直感がありました。 200時間って、一日8時間労働、月20日勤務として160時間/月、つまり残業40時間/月ですよ? 平均就労値は以下の通り

「開発現場の厳しさ」の理由のひとつである「就労時間」では、 平均就労時間の中央値は180h/月で、 組込みソフトウェア産業と同水準(出所: 平成17年版組込みソフトウェア産業実態調査技術者個人向け調査)となっています。平均値でみると、製造業よりは高く、 建設業よりは低い水準(出所: 2006年期毎月勤労統計調査、厚生労働省)にあります。但し、月平均就労時間が200hを超える 「長時間労働者」の比率は40.1%で健全な水準とは言い難い状況です(cf.組込みソフトウェア産業は48.1%)。

情報処理推進機構: ソフトウェアエンジニアリング

直感だけで考えるのもあれなんで、国の統計でも持ち出しましょうか。

平均月間総実労働時間は、前年比0.6%減の150.7時間と2年ぶりの減少となった。

毎月勤労統計調査 平成19年分確報

さらに少ないの!? びっくり。確かに労働時間的には、IT業界は少し厳しいかもしれませんね。


日本IT業界が薔薇色といいたい訳ではないけど

今まで見ていただいたらとおり、日本IT業界が、 日本他業種に比べ労働条件が劇的に悪いという統計は、あまり見つけることが出来ません。むしろあったら教えてください。

この状況では、IT業界の人が「僕たちの仕事は泥に塗れている!」などといっていては、 他業種でがんばっている人たちに恥ずかしすぎて顔向けできません。

でもたしかに、日本IT業界は色々な問題を抱えています。たとえば、少し古い記事ですが

 これによると、2004年度のソフトウェアの輸出入額は以下のようになっています。

(単位:百万円) ベーシックソフト※注2 アプリケーションソフト※ 注3 カスタムソフト※注4 合計
輸出 448 26,397 6,146 31,990
輸入 142,935 193,531 28,117 364,583

 この数字でみると輸入は輸出の11倍強です。しかし、ソフトウェアの輸出入を語るときに、 毎年行われているJISAのこの調査ではなく、いまだに2002年7月に発表されたJEITAの「ソフトウェア輸出入統計調査 2000年実績」 を引き合いに出されるケースも少なくありません。その調査によると、上記の数字は以下の通りとなります。

(単位:百万円) ベーシックソフト※注2 アプリケーションソフト※ 注3 カスタムソフト※注4 合計
輸出 3,445 5,177 359 8,981
輸入 347,369 297,514 273,977 918,860

 ずいぶんと差があるのがわかります。こちらでは、輸入は輸出の102倍となっています。

Alternative 笑門来福 > ソフトウェア輸出入の実態は? : ITmedia オルタナティブ・ブログ

つまり超貿易赤字 本当にどうしようって感じです。他にも世間一般で言われている、SIerなどの多重請負構造が問題だ、 という話もありますね。

でも、「日本のIT業界お先真っ暗だあ」とかネット上で大騒ぎするのは、 今もっと厳しいところにいながらも黙々とがんばっている他業種の方々に対して恥ずかしいな、と僕は思うのです。 ましてそれを学生が真に受けて「IT業界ちょっとひくわー」 みたいな状態になってるならなおさらでしょう。


ネガティブイメージ根本原因であるPG/SEネガティブラウドスピーカーは自覚を持ってください

イメージだけでラウドスピーカーになっている学生や、それを煽る@ITも納得いきませんが、 ネガティブイメージの根本原因は仕事の愚痴的なものまで過剰にネットに垂れ流しているように見えるPG/SEのラウドスピーカーです。 まるで仮想敵をたたくこそが目的かのように、IT業界は?がいるから駄目なんだ!駄目なんだ!と騒ぎ、内部が見えない学生たちに 「えっそんなにIT業界駄目なの…」と怯えさせている人たちのことです。

それこそ、上記に挙げた超貿易赤字や、多重請負構造の問題が悪化するだけの事を、何でするのか。 それを止めるための試みとして、おそらく一銭にもならないのにイベントを行った

  • 東大情報工学の川原助教と浅見研究室の方々
  • モデレーターを行った和蓮和尚こと岩佐琢磨氏
  • 学生に状況を伝えるべく集まったパネリストやゲストの方々

に対して、はてなブックマーク - 「IT企業はほんとに泥のように働かされるのか」――東大でイベント ? @ITにて

carrotsword carrotsword 主役がいないじゃあありませんか

sirobu sirobu なんか上流工程ばっかり。 一番人の多い二次受け以下はここに出てないわけで。

stonife stonife ええと、これはどこのIT業界?

sonosonosono sonosonosono , 下請けじゃない会社の面々ばかりじゃん。本当は下請けとかの方が遙かに多いはずなのに・・・

hiby hiby きたないさすがSIerきたない。

naga_sawa naga_sawa パネリストが大手の人ばっかりであてになんない。

と、 適当にdisる人たちがいるのが情けなくなります。

  • 「あなたたちは文句を言うばかりで、ロビー活動を起こしたりイベント開催したりしないのですか?」
  • 「下請けの人数がどれだけ大きいのかどうか正確に人数をちゃんと調べ、その下請けの労働環境の正確な統計を調べたことはありますか?」

と、いいたくなるのです。そして、 その無根拠無責任にネットにまき散らされたネガティブイメージで、どれだけ学生が怯え、より業界が追い込まれるのか、 考えたことがありますか、といいたいです。

自分の経験と見える世界だけから、「日本のIT業界は駄目だ」 というのは、ちょっと主語が大きすぎるのではないでしょうか。


まとめ

現状、日本のIT業界は、日本他業種と比較すれば労働条件は良いです。

改めて、僕は以下の三者に猛省を促します。特に1。

  1. 自分の業界状況も把握せず日本IT業界のネガティブイメージを垂れ流すPG/SEのネガティブラウドスピーカー
  2. 人聞きの話を真に受けたイメージを元に「日本IT業界駄目だ」と思い込み、 あげく新たなラウドスピーカーになっている学生
  3. 上記二者に「ほらやっぱり」と思わせるような記事を書き煽る@IT (意図的にしろ無意識的にしろ)

日本IT業界の都合の悪いところ全部隠せといいたいわけじゃありません。 日本IT業界駄目とネットで語りたいのなら、客観的にどこがどう悪い、なぜ悪いを考え、せめてある程度の根拠と、 出来れば対策案ぐらいは示した上でやってほしいのです。

その上で、 一緒に問題を解決していけばいいじゃないですか。


以下参考エントリー
Asami Laboratory / 東京大学 浅見研究室 ? 情報系学生・若手エンジニアのための交流企画
「IT企業はほんとに泥のように働かされるのか」――東大でイベント ? @IT
第1回泥カン無事終了。 まとめと一部スライド公開 - キャズムを超えろ!
泥カンについて一言 - 日記を書く[・ _ゝ・]はやみずさん
泥のように働く重要性 - ひがやすを blog
ナナロクとハチロクの交流企画『泥カン』に行ってきた | 近江商人JINBLOG
情報系学生・若手エンジニアのための交流企画「IT企業はほんとに泥のように働かされるのか」に参加しました。 - camelmasaの開発日記
camelmasaの日記 - ハチロク世代
泥カン(ナナロク・ハチロク交流会 ?IT企業はほんとに泥のように働かされるのか?)に行ってきたよ! - タムケンブログ
「泥カン」に行ってきた/IT業界は泥じゃないとこもある - 埋立地の記憶出張版
「泥カンは泥を無視するな!」とかそういう話じゃないだろう。 - 埋立地の記憶出張版
まぁ泥カン良かったんじゃね。希望は自分で紡げ - 雑種路線でいこう
泥の業界でも仕事は宝石なこともあるんだよ - GoTheDistance

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泥カン周りで↓のような記事が出ていたので、脊髄反射的にポスト。 「日本IT業界」は比較的泥ではない事を統計的に検証 (西岡Blog) で、この... [詳しくはこちら]

コメント (9)

elastica:

ブクマコメントいただいたので、
厚生労働省の給与に関する資料を
一個だけ置いておきます。
産業別に比較をしているので
IT業に対するバイアスは少ないと思います。


http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z06/index.html

これだけだとお望みの結論を導くのは難しいのですが、
ご参考までに。

西岡:

>elasticaさん
情報ありがとうございます!
いただいた情報を元に、とりあえず若手と言われる25-39歳の年齢別賃金についての検討を行い、グラフを追加しました。

ただ、誤解して欲しくないのは
>これだけだとお望みの結論を導くのは難しい
僕は「結論ありき」で話す気など毛頭なくて、僕が欲しいのは、「より正確かつ客観かつ精密な現状についてのデータ」です。そして「その上で全体がより幸福になる方向性」です。

だからこそ、自分の「結論」ではなく「仮説」を晒し世に問うているわけです。だからこそ、このようにelasticaさんから貴重なデータとご意見をいただくことが出来たとも考えています。

これからも、考えた「仮説」をデータと共にブログに開示し、世に問うていくスタイルでこのブログをやっていきたいと思っています。もしよろしければ、たまにでもいいので見に来て、ブクマコメなどいただけるとうれしいです。

匿名:

この泥のように云々といった問題って、
結局のところ主観の問題ではないのか?
客観的に観て「あなたは恵まれているから」
なんてことでは解決するもんでもないし。
そもそも経験や体験といった類はその範疇外に対しては至って自分を鈍くさせるもんだと俺は思う。
どんな奇麗事言っても人って一番自分がかわいいし、
自分が一番忙しいと思いたくなる時もあるわけだし。

なかだるみ:

↑俺ね。

西岡:

>なかだるみさん
そう、結局、そこに救いはないんですよ。いくら全体をみても、個々は救われるわけではありません。

今回は、あえて心の問題は外して書いてあります。僕は今回、全てのデータを見た上でのリアクションがどうなるか、知りたかったところがあります。共感・同調、全てを省いて、完全に数字で語ることに対して、どのような反応があるか。

結果としての反発は予想はしていましたが、しかし予想以上のものでした。これは、とても重要な何かを掴むための糸のように思っています。

以前の僕のブログなら、普通に人目に止まらず終わったかもしれませんが、今は幸い多少の注目を浴びていて、その反応がダイレクトに返ってくるのは、とても幸せなことであると感じています。

偽装請負撲滅団体:

泥かどうかは、多重請負と偽装請負の実態もコミで
考えたいもんだ。
実態は人身売買で送り込んでるやつがたんまりもらってて、
働いてる人間が泣いてるかもしれない。

多重請負と偽装請負がないとして考えてるなら何も言うまい。

西岡:

>偽装請負撲滅団体さん
もっともです。
その"多重請負と偽装請負の実態"の現状解析はとても重要だと考えていて、今データを探し回っているところです。もしかしたらこれが答えの一つになるかもしれません↓
http://it.nikkei.co.jp/business/column/aruga_gyokai.aspx?n=MMIT0z000003102007

あと、
>多重請負と偽装請負がないとして考えてるなら何も言うまい。
それは十二分に認識しています。ただ、それはIT業界に限ったことではないとも思っています。建築業界などでも蔓延している行為であって、IT業界特有のものではありません。

今問題視しているのは「IT業界が駄目だ」ということを、他業界の比較も出さず自分を取り囲む状況が悲劇的であることを主張したいがために、主張する人がいることです。
それを「自分の会社が駄目だ」「自分の部署が駄目だ」というのならわかりますが、正確な根拠なく「IT業界が駄目だ」といいきるのは主語が大きすぎやしないか、ということです。

偽装請負撲滅団体:

建築業界などでも蔓延している行為=まさにITドカタ

つまり、世間で言われてるIT業界のネガティブイメージでである
建設業界との共通点が示しておられるわけです。
ITドカタという言い方が正しいとおっしゃられている
わけですねw

唯一違うのは、建設業界では現場で死傷者が出ることがあり、
その際の安全管理責任の所在が問題になるため、
比較的マシなんです。

IT業界では鬱になっても現場で死ぬわけじゃないから
騒ぎにはならないんですよねぇ。

ま、IT業界だけが駄目だ なんていってる人は皆無でしょう。
IT業界は日本の中で(イメージの割に)駄目な代表。
いいと思ってるやつが多いようだから目を覚ましてあげよう。
こんなとこじゃないでしょうか。
コンビニFC店長なども同じです。

西岡:

コメントありがとうございます。

>ITドカタという言い方が正しいとおっしゃられている
>わけですねw
全く間違っていませんよ。実際いい得て妙だと思います。

>ま、IT業界だけが駄目だ なんていってる人は皆無でしょう。
ここは疑問です。上に紹介したブクマコメントにもある「とりあえずITだけはやめておけ」というコメントは、僕自身よくみます。例えば土方を否定している人なら「建築業界とITはやめておけ」と書くと思うのです。"IT業界だけが駄目だ なんていってる人は皆無"ならば、むしろ僕も安心なのです。

>IT業界は日本の中で(イメージの割に)駄目な代表。
>いいと思ってるやつが多いようだから目を覚ましてあげよう。
>こんなとこじゃないでしょうか。
IT業界は、実際の現状よりもイメージがいいならばいいのですが、実際のところ、少なくとも学生の持つIT業界へのネガティブイメージが、現状を追い越して悪くなっているのが実情ではないかと考えています。
(IPA開催の、学生とIT企業経営者カンファレンスなどより)

僕自身、今年で業界四年目になりますが、学生時代は、ネットにあふれるIT業界のネガティブイメージにおびえ、プログラマになったら死ぬんじゃないか、殺されるんじゃないかと思っていました。PCは好きだけれど、IT業界は怖いと、プログラミングのバイトすらすることを恐れていたことがあります。

でも実際はいってみれば、そんなことはありませんでした。少なくとも僕の会社の部署では。

これはつまり、ビジネスモデルの構築に失敗し、独自の強みを持てず過当競争に巻き込まれ、「安く早く旨く」仕事し続けなければならなくなった会社の社員が、IT土方になって、鬱に追い込まれてしまうと考えるべきではないかと考えます。

それはIT業界の問題というより、その会社の問題なのではないでしょうか。そしてその現象は、IT業界に関わらず、どの業界でも起き得ることではないでしょうか。

ただ、IT業界特有の問題として、プロジェクトの見積もり難度の高さ、テクノストレスの存在、高度専門職であるが故の人月モデルとの不適合があるのは確かです。

一方で、インターネット全体がIT業界の裏サイトとなり、居酒屋的愚痴(他業界、他会社との比較検討を持ち出さない問題提起/納得と理解を求めるのではなく共感と同情を求める)がインターネットに溢れているのも事実です。業界に関わるほぼ全ての人間が、常時インターネットに接続したPCに接し、キーボードスキルを持っているケースなど、他にはないと考えられるからです。

さらに、日本人の特性として、謙遜の文化があり、結果、インターネットに出回るのは愚痴>>>>自慢、となる傾向をみています。インターネット上に出回った、愚痴という名のネガティブな大量の体験談は、必要以上にネットに敏感な学生をおびえさせてしまっているのではないでしょうか。

ーーーー

しかし、偽装請負撲滅団体さんのおっしゃるように、僕の事実認識と現状が逆、つまり
ー現状よりもIT業界のイメージは良い(できれば学生においてそうであるならば望ましい)
ーIT業界だけが駄目だ なんていっている人は皆無
であるならば、僕はとても安心します。
そして、学生にとって、IT業界が現状よりも良く見えているならば、もちろん冷静に厳しい面を教える必要があるでしょう。

あらためて、現状を捉え直してみようと思います。
たしかに、もしかしたらその可能性はある

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